本日は今、必読しております本がございまして
一部、皆様にご紹介したいと思います。
【鎧・甲冑】の内容です。
戦国大名や武将は必要に応じて様々な神仏に
祈りを捧げ、守護を頼んでおりました。
それを示しているのがこの時代の
甲冑(甲は鎧、冑は兜)。
合戦に挑む前に武士たちは自分の甲冑に
軍神の来臨をと請いご加護を願った。
諸神諸仏の勧請は左袖からはじまる。
軍神・摩利支天のシンボル種字である
梵字の「マ」を書く
次に甲の胸板、心臓にあたる部分に
大日如来の「バン」字を書き
右袖に阿弥陀如来の「キリーク」字、
鎧の背の上部の押付板に「マ」字を書く
こうして鎧全体を摩利支天・大日如来、
阿弥陀如来などの神仏によって守護された
霊的な呪物に変えたら次に兜にもまじないを
行う。
兜の天辺(頭上部分)に一字金輪仏頂尊の
「ボロン」字を書き、次に兜の真向(正面)には
不動明王の「カンマン」字を書く。
こうして霊的な防衛を堅固なものにする。
阿弥陀如来の種字が右袖、摩利支天の種字が
左袖に書かれていることも注目。
「左ハ生路、右ハ死路」。
左は生存に繋がる方向、右は死に繋がる方向と
された。合戦に勝って生き残るために、生路と
繋がっている左袖に軍神中の軍神である摩利支天を
置き、武運つたなく戦死した場合には、ただちに
西方極楽浄土に往生するために、死路の右袖に
阿弥陀如来の種字を置いたのである。
先日お書き示しました「西方」の意味になります。
西方は極楽浄土、阿弥陀如来を指していたのです。
勧請は鎧の左袖に矢を置くことから始まる。
御幣を持ち左から右に三度打ち祓い、
天照大神と八幡大菩薩を左袖に勧請する。
また、こんな話もあるそうです。
日本の最初の支配神は第六天魔王だとする中世神話が
あり、この第六天魔王と天照大の戦が起こり、魔王が
悪風、火煙らよって八百万神を責めたてたとき、
天照大神が草薙の剣をふるって悪風・火煙を魔王の
ほうに向けさせたという神話がある。
これが武家に伝わってつくられたのが、乗馬の際や
軍を指揮するときなどに用いられる鞭だという。
右袖には武将の氏神を勧請する。
左右の袖に天照大神・八幡大菩薩・氏神を勧請したら
今度は押付から兜に至るまでの諸神、梵天、帝釈天、
四天王、北斗七星、九曜星、二十八宿を勧請する。
そして最後に上杉謙信公。
信濃の更級郡八幡宮に奉納した打倒・武田信玄の願文の
最後には・・・・
長尾弾正小弼 平 景虎
と書いてある。この願文を八幡宮に捧げた謙信公は
四ヶ月後に第三次の川中島の戦い臨んでおります。
・・・・「平 景虎」とは謙信公のことです。
てっきり、藤原と書かれていることもあるので
これを知って大興奮してしまいました。
長尾家は平家だからです。
謙信公のお言葉を思い出しました。
「鎧は胸にあり」
その胸には大日如来が刻まれ、
全ての宇宙最高の仏
この如来を尊崇すればあらゆる霊徳を得られる。
真言を唱えれば一切の病は癒える。
と、心願を深く抱き鎧と向き合ったのでは
ないでしょうか。
もちろん、謙信公の宿敵であった武田信玄公も
このような祈願方法をなさっていたそうです。
単に「甲冑・鎧」と人気を呼んでいますが
本来は一つ一つが歩くお社だったのですね。
鎧は知れば知るほど深いですね。
早崎は今度作成するときに拘って再度作成
してみたい! と言っています。
甲冑を作成される方、是非、実行なさってみては
いかがでしょうか?簡単ではございませんが
ご自身の「歩くお社」なんて素敵ですよね!

また、素敵な書物に出会えた私でございました。
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コメント
コメントがありません。
もちさん、トラックバックから訪問させてもらってます(^O^)/頑張って甲冑作成されてますね!早崎公と是非組んで大崎を活性して欲しい!なんて期待してます♪同じ地域に真面目に活躍してる人なんていないしね!頑張って下さい!甲冑は武将の魂そのもの。大切にしていきたい歴史ですよね!
霊的な防衛は多く使われていますね。先祖の甲冑をみても良くわかります。今回の記事で初めて気づきました。
あとウジャトさんの甲冑姿また見れてうれしかったです。
甲冑をおもちゃ、コスプレアイテムだと思い込んでる人に読んで欲しい内容!
風邪気味伊達君です(*_*)寒さが一気にキビスイ!?雪降ったほうが暖かい!甲冑に込められた想いを想像しながら読んでますた。これは本当に武将好きな方、ワタスとすては最高ですよ!
甲冑、鎧は意味が深いね~やっぱり、戦いは男の証!!(シンジ君より)だね~♪強い願掛けをして挑む姿!カッコイイ!甲冑を見る時の目線が変わりそう!楽しみ!
甲冑の意味を勘違いする方々が多い中、なんとも素晴らしすい情報でないすか!武田信玄公、上杉謙信公共に、まさに命を懸けた戦いだったからこそ神の存在を胸に抱いていたんだろうね!大さん新作作るの?今度は信長公?
上杉犬殿、こんばんは。もう、私も読めば読む程、興奮でいっぱいです。謙信公の日々の努力や生き方が少し理解できたようで嬉しく思います。著者の方が素晴らしい教えを伝えてくれたことに感謝です o(^-^)o
久々の甲冑タイトルだけに早速拝読させていただきました!興奮しました!なんと謙信公が平!凄い!凄い内容じゃないですか!しかも甲冑の意味があるとは!いやー今回も楽しく学ばせてもらいました!